オミクロン株では感染機会から約3日後に発症する

従来の新型コロナウイルスとオミクロンとの潜伏期の違い(筆者作成)
従来の新型コロナウイルスとオミクロンとの潜伏期の違い(筆者作成)

 

従来の新型コロナでは感染してから発症するまでの期間(潜伏期)は約5日とされていました。しかし、オミクロン株ではこの潜伏期が従来の新型コロナウイルスよりも約2日短くなっています。

国立感染症研究所の疫学調査ではオミクロン株の潜伏期は約3日となっており、99%の人が感染してから7日以内に発症しています。また、感染者と接した場合も7日以上経った後に発症することは稀ということになります。

オミクロン株では咽頭痛、声のかすれ、鼻水が多い

オミクロン株感染者の症状の頻度(UKHSA publications gateway number GOV-10924より筆者作成)
オミクロン株感染者の症状の頻度(UKHSA publications gateway number GOV-10924より筆者作成)

 

オミクロン株では、のどの痛み、鼻水といった風邪やインフルエンザでもよくみられる症状の頻度が増えており、これまでの新型コロナに特徴的であった嗅覚障害・味覚障害という症状の頻度が少なくなっているという特徴があります。